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地域野菜の課題を解決!80831 藤原氏に聞く、「地産地消」と未利用野菜を活用した缶詰「Vege‑Can(ベジカン)」開発秘話

こんにちは。
食品OEM・PBポータルサイト「食彩名鑑」です。

今回は、大阪府八尾市を拠点に野菜の宅配と移動販売を手掛ける80831(ヤオヤサイ)の藤原氏に、「地域農業の課題」「生産者と消費者をつなぐ八百屋の役割」、そして規格外野菜を活用したオリジナル缶詰「Vege‑Can(ベジカン)」のOEM開発について対談させていただきました。

  • 「地産地消の取り組み事例を知りたい」
  • 「規格外品を活用したOEM開発の難しさを知りたい」
  • 「地域農業を支える挑戦と熱い想いを知りたい」

という方々にとって、非常に学びの多い内容となっています。

大阪の農業への熱い想いと、新しい挑戦を続ける藤原氏のお話を、ぜひご覧ください。

目次

コラボ対談者(登場人物)

辻本

東京農業大学卒業後、食品メーカーに入社。食品系オウンドメディアを複数運営しながら法人様に業務改善・集客支援を行っています。食品メーカーの営業マン時代、OEM生産・PB商品化に携わっていた経験から「食彩名鑑」を立ち上げました。
資格:惣菜管理士資格試験 1級取得・食品表示検定 中級 取得

藤原さん

農業普及指導員の知見を生かし、2022年6月に創業、地域のオーガニック農産物を販売しながら「畑と食卓をつなぐ農業のエバンジェリスト」として、生産者のこだわり、農産物の価値を消費者につたえる活動を行う。HPはこちら

地域の生産者と消費者を繋ぐ「80831」の役割とは

本日は、大阪府八尾市を拠点に野菜の宅配・移動販売を行う80831の藤原氏をお招きし、地産地消への熱い思いと、その想いを形にしたオリジナル加工品「Vege‑Can(ベジカン)」の開発秘話について、お話を伺いました。

辻本

本日は藤原さんをお招きしまして、対談させていただきます。藤原さん、自己紹介していただいてもよろしいでしょうか。

藤原さん

はい、野菜の宅配、移動販売を行っています、80831の藤原と申します。よろしくお願いいたします。

辻本

ありがとうございます。藤原さん、野菜の宅配をされているのですが、どういった野菜を、どこに配達されているかを教えていただけますか。

藤原さん

はい。大阪の八尾市に拠点を持っているんですけども、八尾周辺の農薬や化学肥料をできるだけ使わないで生産された野菜を、生産者を回って直接集めています。宅配は八尾周辺の大阪府内をメインに、移動販売で言ったら八尾とか松原市、あとは大阪市とか、そのあたりで販売をしております。

辻本

なるほど。

藤原さん

集めている農産物は、八尾を拠点に北は枚方市から東大阪市、南は羽曳野、富田林ぐらいまでが、今の提携農家のエリアになります。私が直接生産者の圃場にお伺いをして、野菜を集めているのは、生産者と対話するのを大事にしているからです。出荷作業の忙しい中でも、ちょっと疑問に思ってることや作り手のこだわりなどを確認しています。

辻本

なるほど。

藤原さん

また、お客さんの生の声を農家さんに伝えたり、そういうネットワークを作っていきたいなと思ってるんです。生産者と消費者を繋ぐ、私がハブになって、そういう役割をやろうとしているので、そのエリア限定でやっています。

辻本

そうなんですね。提携されている農家さんの、作られた旬の野菜を大阪府下のお客様に届けているお仕事ですね。

藤原さん

 はい、そうです。

旬を逃さない!フードロス削減と備蓄に貢献するオリジナル缶詰「Vege‑Can(ベジカン)」

辻本

ありがとうございます。先ほど、旬の野菜が一番美味しいという話だと思うんですけども、最近、何か自社商品、「Vege‑Can(ベジカン)」というのを作られたという話があったのですが、その作ったきっかけをお伺いしてもよろしいでしょうか。

藤原さん

はい。旬の野菜は、どうしても旬の期間が短いんです。例えばトウモロコシは夏野菜ですが、大阪では夏が暑くて虫が出るため、6月下旬から7月の中旬ぐらいまでしか作れません。

辻本

なるほど。

藤原さん

その上、収穫後24時間で糖度が半減するとも言われていて、味がすぐ悪くなるというか、甘みがなくなっちゃうみたいなところがあって、やっぱりその地元の人しか食べれないということもあるんです。 

辻本

はい。

藤原さん

やっぱりいつでもどこでも食べたいっていうのと、もっと、地元の人だけじゃなくても食べてほしいよねっていうのがあって。じゃあ、旬の短い期間のおいしい味をいつでもどこでも食べれるにはどうしたらいいかという発想でいろんな野菜を使って、加工品にしようかなと思ったのがきっかけですね。

辻本

なるほど。Vege‑Can(ベジカン)は名前の通り缶詰の商品。今、発売されているんですか。

藤原さん

実はまだ販売はまだできてないんですけど、今まさに開発中の商品で、来年の春頃には販売開始できるかなと思っています。Vege‑Can(ベジカン)という名前ですが、いわゆる規格外と言われるような未利用野菜を使って、そういうフードロスの削減にも貢献できます。

辻本

そうなんですね。

藤原さん

缶詰にすることで、要は災害時の備蓄品にもなります。農薬とか化学肥料をできるだけ作わないような作り方をしている生産者と一緒に作っていくっていうことで、農業を盛り上げていくことができる。そういういろんな「できる」っていうことを込めて、この「can」を「カン」と読ませて、この名前をつけました。

初めてのOEMで直面した「規格外品の調達」と「品質維持」の課題

辻本

先行的に商品化に向けて動いているのは、「ラタトゥイユ」と「さつまいもとかぼちゃの軽い煮込み」ですね。初めてOEM作られたんですか?

藤原さん

そうです。これまでは生鮮野菜を中心に取り扱って、生産者から仕入れたものをそのまま販売していました。

辻本

もう完全に自社商品ですね。

藤原さん

手を加えたものとしては初めてになりますね。

辻本

Vege‑Can(ベジカン)もおそらく工場さんに依頼して、缶詰の充填から色々やっていただいたと思うんですけど、初めてOEMの依頼を行うにあたって、大変だったことってありましたでしょうか。

藤原さん

そうですね。1つは、規格外品を利用するという原料調達のところです。規格外品ってあんまり儲からないので、農家はやっぱ規格品をたくさん作りたいんです。ただ、天候の加減とか虫とか病気の加減で、どうしても規格外品が出てしまいます。その規格外品を集めることがなかなか大変でした。

辻本

なるほど。

藤原さん

もう1つは、品質管理っていうところで、どうしても野菜って水分が多く、缶詰加工すると固形の野菜では水分が出てしまいます。実際に製造した時と食べる時で、品質がどう保てるのかこの工夫が大変でした。 

辻本

実際に食感の部分は違う感じですか。

藤原さん

そうですね、やっぱり。技術的に難しいなとは思ってるところですね。

辻本

食感を維持しながら、想定のレシピ通りできるかっていうのを、加工施設と相談しながら進めているんですね。

藤原さん

そうですね。

辻本

でも、展示会で食べさせていただきましたが、そんな違和感なく感じました。

藤原さん

ありがとうございます。

元公務員が八百屋に転身!「大阪の農業」への熱い想い

辻本

今後ですね、野菜の配達と自社商品の販売もやられていく中で、目指していく未来やビジョンはありますか。

藤原さん

そうですね。私は元々大阪府庁に17年間いて、農業関係の仕事をしていました。府の職員として、大阪のおもろい農家や美味しい農産物をみんなに知ってほしいと思ってPRしていましたが、なかなか伝わりませんでした。

辻本

そうなんですね。

藤原さん

そこで、役所から今は八百屋という立場に変え、農産物を売りながらお客さんに伝える仕事をしているんですね。

辻本

なるほど。

藤原さん

実際、立場は変わってるんですけど、やりたいことや目指すことは実は一緒で、やっぱ大阪の農業をもっとみんなに知ってほしい、と考えています。売れたらいいわっていうのではなくて、その美味しさであったり、農業を知ってほしいと思いながらやってるので、その1つの商品ツールとして今回加工品を作りました。

辻本

なるほど。ありがとうございます。

藤原さん

また、100点満点にできるだけ近い形で、お客さんの食卓に提供したいという想いがあります。扱ってる商品は、私が全部食べて、これはおいしい、自信持って提供できると思ったものしか買わないようにしています。

地災害時にも役立つ「Vege‑Can(ベジカン)」が伝えるメッセージ

辻本

最後に、商品の宣伝があれば一言教えていただけたらなと思います。

藤原さん

世の中にはいろんな加工品がありますが、Vege‑Can(ベジカン)は災害時に電気、ガス、水道が止まっても、火を使わずに常温で開けてすぐ食べられるというメリットがあります。

辻本

備蓄になりますし。

藤原さん

また、キャンプや山登りに行った時も、持っていけば良いおかずになります。単に食べて美味しいというだけじゃなく、そのバックボーンとして、農業の課題なども、缶を開ける時に思い出してもらうような、そういうことを伝えていけたらいいなと思っています。個人さん向けのギフト商品などの展開も考えています。

辻本

ありがとうございます。ぜひ楽しみにしておきます。本日はどうもありがとうございました。藤原さん。

藤原さん

はい、ありがとうございました。

<商品チラシ>

最後に

今回は、大阪府八尾市を拠点に野菜の宅配と移動販売を手掛ける80831の藤原氏と対談させて頂きました。

僕自身、前職が食品メーカーだったため、すごく良い刺激を受けました。

藤原さん、対談して頂きありがとうございました。

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この記事の執筆者

食彩名鑑のアバター 食彩名鑑 編集部

食彩名鑑は、オリジナル加工食品(PB食品)の商品化やOEM生産をマッチングするポータルサイトです。このサイトをきっかけに、少しでも多くの方が食品OEM・PBに興味を持ち、商品化へつながるように執筆しています。

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